誰でも飲みやすい美味しいコーヒーが淹れられる豆を作りたい☕️
〜海老川珈琲 焙煎士 後藤 慎治さん〜
コーヒー豆の焙煎時間はトータル20分。生豆を入れて豆が温まってから3分ごとに自分のイメージする通過点を確認しつつ計9分間で豆の煎り加減を見ていく。
火加減の入れ方で煎りが変わる。
中は見えないので廻しながら、白煙が見えたり香ばしい香りやパチパチとする音、手廻ししながら豆と会話しながら焙煎していく。五感を活かして焙煎士が求める豆に仕上げていく。とにかく最初から最後まで廻し続ける作業。機械なら焙煎レシピがわかれば一定の質の焙煎が可能なのは想像できるが、これが手廻しとなるとさらに感覚と経験が重要な職人の世界。
職人の感覚というものは個人個人世界にひとつしかない、後藤さんもそれを追い求めているお一人です。後藤さんの求める豆はシャトー・マルゴー。ここでワインですか?
趣味の幅が広い後藤さんの一つがワイン。特にボルドーワインの5大シャトーのシャトー・マルゴー。女性的で香りと渋みのバランスが良く飲み跡のスッキリ感、これを豆で表現しようと何種類かの豆を混ぜて酸味と香りと苦味の絶妙なミックスで安定した質の高いオリジナルの豆を作れるよう日々研究中なのです。
コーヒーの淹れ方も人それぞれ自由。後藤さんは美味しく淹れる方法より、失敗しない方法を伝えたいと考えてます。豆の挽き方や量、お湯の温度やお湯の量と最低限これだけは揃えて欲しい器具(秤やコーヒードリッパーV60など)あとは淹れ方さえ覚えれば自分でコーヒーを淹れられる。
自分で淹れることによって潤いの時間を作ってもらえたらとコーヒー教室も開いて地元密着のカフェを目指している。
またコーヒーといえばデザート。海老川珈琲では自家製プリン!カラメルの絶妙な甘苦さを活かしてくれるプリン本体は甘さ控えめで、大ぶりなプリンが最後まで美味しく味わえます
このプリンは50年続いている新橋の老舗のマスターに教えていただいたようで、このお店は”大事なお客様ひとりのためにおもてなしする” と考えていて、こういったところも見習いたいと思っている後藤さん。プリンとマスターに会いに新橋のお店にも今度ぜひ行ってみたいです。
地元の船橋では船橋コーヒータウン化計画が進んでおり、世界一のバリスタの方や焙煎の仕方を教えてくれる師匠が近所の方など船橋にはコーヒー文化が進んでおります。このコーヒーの環境がいつも間にか後藤さんの生活環境の周りに揃っている、コーヒーとプリン、これも神様のお導き⁉︎
海老川珈琲 焙煎士の後藤さん、これから新しい人生の楽しみが始まります。
忙しい日々の暮らしに
ほんの少しの時間を豊かに過ごす
コーヒータイム。
ひととき、私の世界が変わる。
撮影&原稿=藤澤靖子
Copyright 2021 Yasuko Fujisawa
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